技術だけでは作れない。けれど、集中して作る為の術は技に有ると思います。
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今回はLightWaveの標準機能だけでリグを生成させる術を自分なりに考えていました。
今までリグとモーションの勉強をしていましたが、自分は本当にボーンの性質を理解出来ているのか・・・このままATZにいつまでも頼りっぱなしで良いのか。
いろいろな考えが渦巻いて、一度、自作リグを組んでみようと決心しました。
ATZリグから学んだことと、その他の様々なリグデータの解析から得た事、それら全てをメモに取って自分の制作スタイルに合うリグを追及していく・・・。
僕の場合、個人制作でアニメーションというスタイルとなりますので、複数キャラクターの手付けでアイテム操作の多いリグでは時間が掛かりますし、集中力が半減してモーションの荒さも出てきてしまいます。
なので、僕が求めるリグは・・・
【シンプルで高度な手付けが出来るリグ】
これを目指す事にしました。
無茶な注文ですが、LightWaveの数々の隠された機能を上手く使えば作れるはずです。
まずは脚のボーンから作る。
よくLW参考書の作り方では「モデラーのスケルゴンからボーン変換して・・・」と書いてありますが、自分はレイアウトからボーンを生成して組んでいく方法をとることにしました。
レイアウトでボーンを組む利点は、ボーンの関節の位置調整や編集、修正が利きやすいところです。
ボーンを組み、リグの操作アイテムとなるNullを配置したらリギング作業に入ります。
最初の目標は、慣れ親しんだATZリグのような足とアイテムの接地感のある、そしてFlipを起こさないリグ。
まずはここから始めましょう。
足とアイテムの接地は何とか出来たものの、ぱっと見では分からないほどの些細な足のガタつきが起こっています。
【足とNullアイテムの接地感】
気にしなければそれで良しなんですがATZではそれがクリア出来てるので何かしらして出来るはずなんですけどねぇ・・・。
Flipに関しても脚の不自然な曲げを抑える事が出来ましたが、いちいち極ベクトルアイテムを上げ下げして抑えないといけないのでちょっと手間です。
【Flipを抑える】
自作リバースフットリグを作っててATZの凄さがヒシヒシと伝わってくる。
「おいおい、これだったら素直にATZ使ってたのが良いんじゃないか?」
って思いますが、こちらの方法では自由度の高いリグが作れるわけですよ。
もし、これから先、鳥や魚やグレイを作れと言われたらどうする!?
・・・どうする!?
なわけで、構わず続けますよ・・・。
片足に使ったNullアイテムは全部で8つですが、リグのコントロールとして操作するアイテムはたったの3つです。
【片足全制御アイテム(CTRL_Ground)】
実際には、足の下中心にあるBoxを移動、回転して動かしています。
楕円のリングは視覚用のアイテムで、これを制御アイテムとして使うと子のアイテムのスケールが回転時に歪むんですよ。
【つま先制御アイテム(CTRL_Toe)】
これは既にATZでもあるアイテムですね。
ただ、ちょっと違うのが、この制御アイテムはボーンに接着しておらず絶妙な位置で設置しています。
これにより、後で説明する踵制御アイテム「CTRL_Heel」の操作で弾力のある足の曲げ具合が実現出来るのです。
【踵制御アイテム(CTRL_Heel)】
この制御アイテムではExpressionを使って足のピッチ回転が-0°~からの回転が自動的に出来なくなっています。
え?回転制御使えば良いのでは?
と思いますが、CTRL_Heelのマイナス回転からつま先が曲がっているのが分かるでしょうか?
つまり、このアイテムだけで踵の制御とつま先のピッチ回転を同時に制御出来るのです・・・そうです、一人二役をこなしてるんですよ、この子は・・・。
【なので、こんなことも出来る】
スイー、スィー。
これを実現するのにExpressionを地道に勉強した甲斐がありました。
他にも、片足全制御アイテム(CTRL_Ground)のヘディング回転で腿と脛のボーンのバンク回転・・・つまり、脚のねじれもExpressionで自動的に行うようにしました。
【捻れを見易いように、回転を大きくしています】
現実じゃここまで大きく捻れませんが・・・捻れ度合いの確認用です。^^;
自然な脚の捻れとまではいきませんが、これで脚の捻れ作業も自動になりましたのでちょっぴり楽が出来ます。
【一見、見栄えはシンプルなリグ~♪】
【だがしかし、裏では凄い事になっているw】
ここまでのリグを組み立てるのにそんなに時間は掛かりませんが、作成の手順を一歩でも間違えるとダメになりますので、ルーズリーフ記述で作る順番から、バグや不具合の回避方法、失敗までをじっくりとまとめました。
膨大な記述量なのでブログでは簡単にしかお伝え出来ませんが、ご覧の通りLightWaveでアニメーションは不向きという考えはもう古いです。
だから・・・学生時代の同期のみんなぁ!!
LightWave使おうよぉ!! ボッチ感ぱねぇよぅ!! (´;ω;`)
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