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Beyond the LightWave

技術だけでは作れない。けれど、集中して作る為の術は技に有ると思います。

   


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2021/12/26【AutomatonZのリグ生成をLW11~2020で実現させる。】

AutomatonZ(ATZ)は、Mt.Fj様が開発されたリグ生成&アニメーション補助ツールのフリープラグインで、Genomaとは異なったIKフリップ対策とIK/FKブレンディングの完全FK化等、シンプルでありながら直感的で高性能なリグです。

しかし、LW11.5からまともにリグ生成出来なくなり、私もAutomatonから離れてリギングやアニメーションワークフローの見直しを行ってまいりました。(趣味範囲ですが…。)

それから10年くらい経ち、リギングからLScriptへと必要なものを学んでいくに連れ、あの時使えなくなったAutomatonを再び利用出来るようになるのではと思うようになりました。

Automatonリグのノウハウを受け継いだ後継リグを組んでる自分にはもうお世話になる事はありませんが、以前利用していたユーザーさんや、これからLWで作品を作られるユーザーさんにとってはきっと助けになると思いますので、以下にATZ生成を実現させる手順を書き記していきます。



【1】:Mt.Fj様のブログからATZをダウンロードする。

【Mt.Fj】
ttp://noboyama.sblo.jp/

Mt.Fj様のブログ右上の「LightWavePlugin」から「AutomatonZ 2.61」をダウンロードします。
「AutomatonZ20100817.zip」ファイルを解凍して、「AutomatonZ」フォルダにある「src.zip」を解凍します。
「src」ファイルに含まれているのは、AutomatonZツールのLScript版です。


【2】:「ATLib.lsi」を書き換える。
「src」→「lscript」を開くとAutomatonツール群が含まれています。
その中にある「ATLib.lsi」をテキストファイルで開きます。
(開く前に、編集前の「ATLib.lsi」を別フォルダへコピペして取っておくと良いでしょう。)

 

「ATLib.lsi」の452行目のATSetCustomShapeから519行目までのshapecomringを削除します。
 そして、452行目に以下のコードをコピペしてください。


ATSetCustomShape: item , shape, scale, axis, linkto=nil
{
 item_id = item.id;
 var s0 = @"False","True"@;
 var ls = @"Standard","Box", "Ball","Pyramid","Diamond","Tetra","Ring","Grid","None"@;
 f1 = 0;
 f2 = 0;
 
 shape = shape + 1;
 
 pp = "=\""; qq="\" ";
 AdShape ="Generic_AddItemShape " ;
 Rep = "Replace"; Sha = "Shape"; Axi = "Axis"; Scl = "Scale";
 Fld = "Filled"; XRy = "XRay"; LTo = "LineTo";
 
 ss = AdShape + Rep + pp + true + qq + Sha + pp + ls[shape] + qq + Axi;
 ss += pp + axis + qq + Scl + pp + scale + qq + Fld + pp + f1 + qq + XRy + pp + f2 + qq;
 if (!drawto.isNil())
 ss += LTo + pp + hex(linkto.id) + "\" ";

 CommandInput(ss);
}

























コピペしたら上書き保存します。


【3】:ATZのLScriptを利用出来るようにする。

Automatonツール群が含まれてる「lscript」フォルダの名称を「AutomatonZ」に変更して、LWのプログラムファイル内に移動させます。

(例):C:/Program Files/NewTek/LightWave_(ver)/support/plugins/scripts/AutomatonZ

ここで失敗例を書きますが、LWのレイアウトを開いて、「ユーティリティ」タブ→「Lスクリプト」カテゴリにある「LScript」をクリックして、
先ほど追加したAutomatonZフォルダまで行き、「AutomatonZ.ls」を開くとエラーメッセージが発生します。

これは、「ATLib.lsi」が参照フォルダに無いという事でエラーが発生しているので、

C:/home/user/src/NoboUtility/AutomatonZ/src/lscript/ATLib.lsi

上記のフォルダ階層を作成し、ATLibを含む.lsiファイルを最下層に移動させます。


【4】:これで準備OKです。
実際にリグが生成出来るかテストしてみましょう。
「AutomatonZ20100817.zip」に含まれてる「sample」フォルダーにはATZリグ生成に必要なスケルゴンとサンプルモデルが用意されています。

レイアウトを起動して、「sample」から「base_TypeZ.lwo」を読み込みます。
「ユーティリティ」タブ→「Lスクリプト」カテゴリにある「LScript」をクリックして、
「AutomatonZ.ls」を開くと…



このようなパネルが表示されます。
各ボタンの説明を省きますが、まずはこの画像の状態でOKを押せば良いです。

OKボタンを押すとATZのセットアップが開始され、アイテムシェイプの形状も正常になっているかと思います。


【追記1】

リグが生成できなかった原因は、アイテムシェイプのLScriptコードに原因がありましたので、LW11からPythonが利用出来るようになったことでカスタムシェイプをPythonスクリプトに置き換えています。


【追記2】
AutomatonZには専用のアイテムピッカーが用意されていて、LW10~対応されているアイテムピッカーがこちらの記事からダウンロード出来るようです。

【ATItemPickerProのLW10対応版】
ttp://noboyama.sblo.jp/article/45006233.html

現状では、アイテム選択とIK/FK切り換えは可能で、LockItem生成は出来ない(ATMultiConstが使えない。LWが落ちる。)です。

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