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Light of the Wave

主に、LightWave3Dに関する事を書き記します。

   

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2011/05/07 【被写界深度のリグ】

2011_05_hyosi.png前に、ウェディングムービーで試みたことなんですが・・・

「カメラの被写界深度の設定を、数値設定では感覚的に分かりにくいので、焦点距離をNullの移動操作で出来ないかな?」

と、思ってやってみた事があります。

しかし、その方法は、作業効率(期間も含めて)の都合上、被写界深度でレンダリングスピードを落とすことになるので、結局AfterEffectsで擬似的にぼかしをかけてカメラの焦点を作ることにしました。
(つまり、ボツ案になったんです。)

んで、今はぼちぼち制作の反省じみたことをルーズリーフに書き綴っているのですが、課題はいろいろと山積み・・・今回はその被写界深度の設定を楽に出来る方法を、再度、忍者ガールで試みてみようと思いました。



 - まずは、手付けモーション -

試みる前に、忍者ガールに上半身のモーションを簡単に手付けしてみた。
簡単にと言っても、キーポーズをしっかりと決めて動きを付けないと、思い通りの動きが作れないので、妥協は出来ない。
基本的な動作(歩くなど)にしても、人や年齢によってそれは大きく違ってくる。
なので、「基本モーションなんて出来て当たり前。」なんて言葉で片付けてはいけないのです。

【・・・あ。】


髪の毛はボーンでユラユラ動かしています。
物理演算は便利だけど、思い通りの髪の動きが出来ないので、ジョイントボーンで手付け♪

【プレビュー画面】


手付けモーションは、常にやっておかないと腕が鈍ってしまいます。
(主にフレームの感覚とか、キーポーズとか・・・。)

上のFlashの【プレビュー画面】に、水色の大きなひし形のNullがありますが、今回はこれを使ってカメラのピントのターゲットとして使っていこうと思います。



 - Nullを使った被写界深度の設定 -

水色のひし形Nullに適当な名称を付けます。
今回は、【Blur_Target】と付ける・・・。

【Blur_Target】のモーションオプションを開き、このNullの親アイテムを【Camera】に設定する。

blur_oya_camera_01.jpg


今度は【Blur_Target】のオブジェクトのアイテムプロパティを開き、カスタムオブジェクト追加から【Range Finder】を選択する。

Cam_ItemP_03.jpg

カスタムオブジェクト欄に表示されているのが分かる。
【Blur_Target】の親になっている【camera】との距離も名称と一緒に表示されている。
しかし、今のままでは、まだ【Blur_Target】と【camera】が繋がっただけで何の効果も持っていない。


次に、カメラのアイテムも設定していこう。
【Camera】を選択してアイテムプロパティを開き、ステレオ/DOFタブを選択して、下の画像のように【被写界深度】、【焦点距離】のグラフエディターをオンにする。

Cam_ItemP_03_5.jpg


【焦点距離】の“E”をオンにすると、自動的に【グラフ編集】パネルが表示される。
その中にある【モディファイヤ】タブを選択して、モディファイヤ追加から【Channel Follower】を選択する。

gurahu_04.jpg

で、名称欄に【Channel Follower】と表示されたが、右に(none)という文字が出ている。
カメラの被写界深度の効果を、どのアイテムのどのチャンネルと同期させるかを当てはめていないので、今からその設定もしていく。


【Channel Follower】を開くと、このようなパネルが表示されるので、右のスライダを使って【Blur_Target】の名称を見つける。
で、【Blur_Target】内のPosition.Zを選択して、下の数値を何もいじらずにそのままOKを押す。

Channel_Follower_05.jpg


すると、下のようなFlashの効果が見られるはずです。

【広がっていく黒い円が焦点距離 / スライドする青いひし形がBlur_Target】


【Blur_Target】はZ軸のみに移動することで、カメラの被写界深度を調整することが出来るので、XとY軸は間違って操作しないようにオフしておくと良いです。
(オフにしなくても何も問題はありませんが・・・)

【完成です♪】


効果が薄いなぁ~、もう少し絞りを強めたのが良かったな・・・。
とにかく、これでNullを使った被写界深度の設定は完了です。
個人的には何だかリグを組んでいるような感じがして、なかなか面白い作成でした。


 - 補足 -
LW10のVPR機能を使用中、SkyTracer2の設定時にクラッシュ(フリーズ)が発生した。
クラッシュ発生時前にした操作は、SkyTracerの雲を発生させる機能【Clouds】をオンにした瞬間です。

これに対する回避操作は、一度、VPR以外のビューに切り替えて【Clouds】の設定をして再度VPRビューにすると、無事に雲が表示されるようになりました。

しかし、VPRの表示スピードが遅くなったので、SkyTracer2の設定は終盤の作業に回したのが効率的だと思いました。

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田舎暮らしでのほほんと3DCGの勉強をしています。

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